今年も来年の放流用アユの親魚採捕を行っています。2009.10.19掲載

最上小国川では毎年今頃の時期になりますと、産卵のために川を下っていくアユを採捕して、鶴岡市三瀬にある山形県栽培漁業センターに手渡す作業を行っています。山形県栽培漁業センターではそのアユを親魚として卵と精子を人工授精させ、それから孵化した仔魚を育てて翌年の放流用アユにするのですが、今年は例年と違ってアユがなかなか川を下らず(全然雨が降らず川の水量が増えないため)、親鮎採捕が進みませんでした。でも、そのうち下るだろうとそう心配はしていなかったのですが、10月7日になって台風18号が山形を襲い大変な増水となりました。水位は一時2メートル近く増水するような状態で、この増水でアユは一気に下ってしまいました。そのためアユは急に少なくなり、9月21日から親魚採捕を始めほぼ休みなしに採捕していますが、山形県栽培センターにまだ150匹しか引き渡せておりません(10月7日、13日、16日とこれまで3回で150尾)。まだまだ親魚は全然足りなくて、あと130尾は必要ということです。山形県栽培漁業センターでは、最上小国川以外の県内河川でも親魚採捕を頼んでいるようですが、他の河川は最上小国川以上にアユがいないらしく、最上小国川での採捕担当者は、山形県の来年の放流鮎生産を背負って使命感に燃え手弁当持参で今日も採捕に頑張っております。

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