アユ解禁前の調査釣りを28日、行いました。釣れた中で最大は21.2cmで天然遡上のアユでした。2009.6.28掲載(30日に一部修正) 

 7月1日のアユ釣り解禁前に行っている恒例のアユ調査釣りを、本日28日行いました。やり方はいつもと同様で、小国川の上流から下流まで5つの地点で、午前9時頃から12時頃まで友釣りを行い、釣り上げたすべてのアユについて全長、体重、ウロコの枚数を調査しました。そのデータをもとに、各地点別に天然と放流物の割合なども調べました。結果は下表にまとめたとおりです。
  調査結果を見ると、今年は昨年に比べて天然遡上のアユの比率が低く、全地点で昨年の数値を下回りました。このことから、現時点では天然遡上が遅れがちなこと、あるいは天然遡上アユが少ないということが言えるようです。しかし、釣れた数は、上流での鵜杉と満沢では昨年をかなり下回りましたが、他の3地点では昨年とほぼ同等。瀬見については逆に昨年を大きく上回り、今回の調査で最高匹数を記録しました。平均全長、平均体重も瀬見が最高値で、数の多さとともに型の良さも印象づけました。
  今回、上流の鵜杉、満沢では釣獲数が昨年を大きく下回りましたが、けっしてアユが少ないわけではありません。実際、各所でアユの姿は十分に目視が可能です。ただ、なかなか釣れないのです。この原因としては、ひとつに現在渇水傾向にあり、石アカがアカ腐れ状態にあることなどが考えられます。一雨降って川がリフレッシュすれば大きく状況が変わると思われます。ちなみに6月30日と7月1日は雨の予報が出ていることから、その雨量次第では釣果が大きく変わってくるかも知れません。また、上流に行くほど川が狭くなり、釣り人に対する警戒心が高くなるというのもあるでしょう。
  ともかく、今年は昨年に比べれば天然遡上アユの数はまだ少ないものの、放流魚が順調に育っていて、昨年並みの釣果は期待できそうな感じです。型もけっして小さくはありません。7月1日の解禁日、こうご期待です!調査場所釣獲数(昨年)平均全長(昨年)平均体重(昨年)天然遡上の割合(昨年)調査した人数大石56尾(60尾)17.00cm(18.00cm)49.30g(52.70g)54%(88%)5名長沢58尾(50尾)16.46cm(16.87cm)42.91g(42.60g)34%(86%)5名瀬見62尾(19尾)17.68cm(16.03cm)54.57g(42.80g)5%(26%)5名鵜杉18尾(40尾)17.47cm(16.15cm)54.26g(46.55g)11%(38%)4名満沢17尾(47尾)17.00cm(16.90cm)49.50g(38.70g)6%(19%)5名
瀬見地区での調査釣り風景。幟を立てて調査釣りを行います。
今年も県外および他河川からのオトリアユ持ち込みはご遠慮ください。
これが小国川のアユです。美しい体色、長い背びれ。盛期にはもっと美しく、大きくなります。
釣獲したアユはすべて調べ、データを収集します。
まずは鱗をカッターでこそげ取ります。
鱗をとったら顕微鏡で鱗枚数の数を数えます。
そして重量を量り、全長を計測してパソコンに打ち込んでいきます。ちなみにこの写真
のアユは110.7gで、全長は21.2cmありました。この時期としてはかなりの良型です。  2009.6.17掲載
 ●遡上するアユの姿が見られるようになってきました!  あと半月足らずで待ちに待ったアユの解禁ですが、小国川ではここにきて遡上する鮎の姿がひんぱんに確認できるようになってきました。長沢堰堤などに行くと、堰堤の下で盛んにジャンプを繰り返すアユの姿が見られますし、魚道付近では遡上するアユを狙ってカモメやアオサギが待ち伏せしています。川の中の石には、アユのハミ跡も見られるようになり、川の石全体がきれいに磨かれてきています。川はいよいよアユの気配に満ちてきました。今月28日には例年どおり調査釣りを予定していて、釣果や平均体長など詳細をお伝えする予定ですが、今年もまずまずの釣果が上がることと思います。今年もご期待ください。

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