アユ仔魚の池入れが今年も始まりました。今年は58万尾を育てる計画です!2010.2.25掲載

今年の冬の舟形町は、雪も降りましたが雨も降ったりして、2月下旬の積雪は、例年並みといったところです。
 2月18日は、県内で最初の三瀬栽培センターからの鮎の中間育成施設への供給が、当組合の小国川鮎センターからスタートしました。運搬用の水槽を積んだトラック2台で、朝8時に舟形町を出発しました。運搬用トラックが出発してから、センターでは、池入れの準備が始まります。三瀬の栽培センターでは、3%の海水で飼育しており輸送時には、淡水馴致が完了した種苗を5分の1海水に移して輸送し、小国川鮎センターの池に入れるときは、10分の1の濃度の塩水にして池入れをします。サイホン式でトラックから池入れをしますので、90トン水槽の半分の水位にして、5袋の塩を溶かして、水温、容存酸素を確認しながら準備をしておきます。仔魚を入れた後は、1日かけて淡水にいていきます。栽培センターで、2台に8万尾を積み込み、30分~1時間おきに水温、酸素量を2回チェックし11時には到着しました。到着後、すぐまた水槽の水温と池の水温の差がないか確認してから、池入れ作業を開始します。1時間程度で2台のトラック4水槽の池入れが終了いたしました。18日の池入れが県内最初であり、内水面水産試験場から指導と放養状況の確認に来てくれました。今年は、2月18日、19日、3月19日、24日、25日、26日、27日と7日間で、58万尾の飼育計画を立てており、重量にすると3トンを生産する予定です。
 9月下旬から10月下旬にかけて採補した小国川産の親鮎から採卵、受精して育てた100%小国川産です。小国川の親鮎は、大変評判が良く今年度も、昨年度も福島県栽培漁業センターに販売いたしました。2月~5月にかけて飼育し、放流するまでは4本の井戸から水をポンプアップして飼育しておりますが、水量は充分ではなく、細心の注意を払いながら多くの釣りファンに喜んでもらえるように元気で健全な鮎を育てていくつもりです。どうぞ今年もぜひ小国川に来てください。河川清掃して、みなさんをお待ちしております。


▲池入れ作業に当たるのはいつもの漁協組合員のメンバーです。

▲今年も県の内水面水産試験場の方が状況把握に来られました。

▲まだ小さく頼りないアユの仔魚。私たちはこの仔魚たちを大事に育てていきます。

▲まだ雪の残るアユの中間育成施設です。

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